【神経の流れ】

ダンサーのみなさんのパフォーマンスによる筋肉や腱などからの刺激は、電気的な興奮として求心性経路(感覚神経)により大脳皮質に入り、遠心性経路 (運動神経)を通って筋肉や腱に伝えられ、動きとなって表現されます。
毎回行っているストレッチングの大切な役割は2つあります。
1つは筋肉の柔軟性を高めること、1つは重要な役割として大脳皮質とストレッチングされた筋肉との神経連絡を良くしていることです。
しかし、ストレッチングをした後でその効果が持続しないのは、筋肉と脳との神経連絡が維持できないからです。
その原因の1つは筋疲労による筋収縮能力の低下であり、1つは筋収縮の信号が運動神経から筋線維に伝達される部位の機能低下です。
これも伝達系の疲労によります。2つの疲労による回復は治療の「神経のながれ」を正す事により解決します。
もっと良好な状態にするための 栄養摂取も紹介させていただきます。
毎日の「けいこ」で同じ動作を幾度となく繰り返していると意識しなくとも今までより素早く反応出来るようになり、これを自動運動と いいます。
神経伝達経路(バイパス)を作る時は、こうのうような動作を幾度となく繰り返し行わなければなりません。
その時の注意点と しては、正しいバイパスを作ることです。

他人の動作を観て「あの人は変な癖がある」と感じたことはありませんか?
これはバイパスを作る 過程で問題があったということです。正しい知識に基づいた指導と常に動きを意識した練習を心掛けることが重要です。
もし間違ったバイパスを作ってしまった時、正しい動きに作り変えるのに時間を要します。
短時間で修正する時は「骨格のねじれ」、「関節のつまり」「神経の流れ」を完成させれば正しいバイパスは出来ます。