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Q10: パッセを完成させるための治療
A10: 今回は、パッセを完成させたいという意見をたくさん頂きましたのでご紹介させていただきます。
パッセの姿勢は、下肢の動きすべての「つなぎのパ」になりますので、次の動きに入りやすい「安定のパ」にしなくてはなりません。
パッセにも高低差があり、低い位置ですと完成度も高いのですが、高さが加わると軸足の不安定はもちろん、上げた足にも不具合が生じてきます、両足に共通する不具合は「関節のつまり」が生じていることです。
ここではポアント使用によるパッセ、アティテュード等で問題となる部位とその原因を紹介させて頂きます。

◎パッセ、アティテュードの問題点は
 ○足を挙げると軸足が不安定
 ○足を挙げるとバランスが悪く、身体や肩が前方回転する
 ○足を挙げると上半身の引き上げ、下肢のフロアへの押しが出来ない
 ○足を挙げるとターンアウトが出来ない
 ○挙げた足を高い位置でキープ出来ない
 ○挙げた足の股関節部の詰まりを感じる
 ○体重が下肢外側に掛る
 ○軸足の膝が伸びない
 ○ポアントでのバランスが不安定
 ○両肩が上がる、両手が伸びない(アン・オー等)
 ○足を上げると軸足の踵(かかと)が痛い(慢性痛が多い)

原因
 ○骨格のねじれでは
  ・ダンスは上半身と下半身をねじれ合って使うことが多いので、身体のねじれ不足が肩や挙げた足の前方回転となって
   表れます、戻されているのです。
  ・ねじれ不足がターンアウト未完成を作っていることが多いです。

 ○関節のつまりでは
  ・バレエシューズでは完成された動きも、ポアントでの動きが思うように出来ないのは、ポアントによる関節のつまりが
   発生するからです。
  ・軸足に全体重が掛ると引き上げ不足になりやすい、膝が伸びない、外側に掛る。
  ・ピルエットなどではその軸足に回転が加わり、膝痛や腰痛の原因を作る事もあります(回転でより関節つまりが強化)
  ・肩が上がる等は胸椎、頸椎の関節のつまりが原因です。
  ・下肢が伸びない、上がらない、開かないは股関節のつまりが原因で大腿部が太くなります。
  ・軸足が伸びないのは坐骨が下がって、膝と足首の関節のつまっているからです。
  ・深呼吸が出来ない(横隔膜の可動不足)。

 ○神経の流れでは
  ・「骨格のねじれ」「関節のつまり」の治療後、安定させるには神経を改善部位に伝達して安定持続させます。
  ・人間の身体に新たな動きを理解させるには、筋肉に繰り返し同じ刺激を与えて訓練します(毎日のけいこ)
   この行為は神経伝達を作っております。
  ・依り神経伝達を強くするのが治療行為です。
  ・骨格のねじれも今までのねじれ量では足りないから未完成となっていたターンアウト、治療で骨格ねじれ可動を作り
   その部位に神経の流れを作り改善してまいります。
  ・外反母指、巻き爪は長期間内転筋に神経伝達不足だったからです、外反母指は進行します神経の流れ改善でストップ可能
   巻き爪もやはり神経伝達で改善します、歩行中のつまずきも足指への神経伝達不足が原因となることが多いです。
  ・Q22参照

 ・その効果は
  ・神経の流れが完成した身体は治療後の脱力感がありません。
  ・治療後すぐ稽古や舞台に出る方が多いです。
  ・痛み等の症状変化が速いです。
  ・症状改善には時間を要する部位もあります。

治療法
 ○骨格のねじれ、関節のつまり、神経の流れの改善
 ○全身のバランス検査
 ○関節可動域検査
 ○骨格矯正
 ○神経伝達治療
 ○腹筋力強化(数種類)
 ○ポアント使用

 ※詳細は治療時に、ご紹介させて頂きます。