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Q20: 下肢外側重心になりやすいのはなぜ?
A20: 赤ちゃんの歩行を思い浮かべてください。
下肢外側重心で膝は曲がり、腰は落ち、あごは突出している状態で、とても真剣な一歩のようにみえます。
ポアント(トゥ・シューズ)をはじめて履いた時の姿勢はいかがでしたか?
慎重な第1歩で、姿勢は記憶にないでしょうが、少し外側重心だったかもしれません。

私たちの歩行は踵(かかと)より着地し、小指側に体重がかかり、親指側で蹴って前進します。
老人の極端な姿勢では、赤ちゃん歩行と少し似ていませんか?これは自分の身体が重たいための姿勢なのです。
重量物などの運搬時も、背を丸め、膝を曲げ、外側の着地になります。この時間が長くなると筋肉も外側強化してダンスで必要な動きが出来なくなります。

若いみなさんの身体でも、自分の身体が重くなった時(疲労、病気等)、「骨格のねじれ」「関節のつまり」「神経の流れ」に問題が出ています。そんな状態の時身体は、筋肉・関節・神経をうまく制御できないため、下肢の重心点を外側に置くことを無意識で行い転倒防止をしております。
その習慣が長時間経過すると外側重心となり筋肉もその部位を補強してきます。

ダンサーのみなさんが、外側重心で腓骨側(すねの外側・外くるぶし側)に筋肉がつくと、恥骨は下がり膝は伸展しにくく、アキレス腱にも伸展制限が加わります。
そのため、ターンアウトをはじめ、下肢全体の動きも小さくなり内転筋が使えなくなります。

◎下肢外側重心になりやすいのは
 ・腹筋、背筋が弱い
 ・骨盤が引き上がっていない
 ・恥骨が下がると内転筋が使いない
 ・股関節のつまりが強くなっている
 ・長期的には、偏平足、巻き爪、外反母指に移行しやすい
 ・身体の関節可動が悪くなっている

◎治療による解決法
 バレエ、モダン、ジャズ、競技ダンサーのみなさんには、ポアントを履いて外側重心を検査させて頂きます。
 ・腹筋、背筋強化
 ・骨盤全体の引き上げ、特に恥骨
 ・仙腸関節ターンアウト矯正
 ・上半身の引き上げ、下肢のフロアへの押し
 ・頭蓋骨アン・オー矯正
右足の図 ・歯の噛み合わせが悪いと頸椎に負荷がかかり、頸椎の負荷は身体の
 関節部に負荷を伝えます
 特に、足部は体重の負荷が常にかかっている状態でさらに噛み合わ
 せの負荷が加わると故障の原因となりやすいです。
 それは頸椎強制で歯の噛み合わせは改善されます。
・捻挫ではないが、内果周辺の違和感と痛み、ポアント時に力が入り
 にくいなどの症状は頸椎に問題があります。
・アキレス腱部の痛みは腰椎と頸椎に問題があります。
・足底にタコができやすい部位は、踵(かかと)、第1中足骨、第5中足骨。
 神経伝達が悪いとできやすく、うおの目も同様です。
・踵骨部に痛み症状がある方は、下肢でフロアを押していません。頸椎に問題があります。
右脚の図 ○外側重心になると、、、
 ・腓骨が矢印の逆方向の動きとなり捻挫しやすい
 ・長期間では脛骨も矢印の逆方向への動きとなり、全体のバランス
  も悪くなり、疲労回復が困難
 ・内転筋が使えないため舟状骨が下がり、扁平足となりやすく歩行
  で疲れやすい。外反母趾、巻き爪の原因となりやすいです。
 ・第2〜5中節骨(赤く染めている箇所)が「く」の字に曲がって
  いる方は、神経が中節骨に十分伝達されていないため伸展不足と
  なり、歩行でつまづきやすくなります。

※詳細は治療時に、ご紹介させて頂きます