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Q24: アキレス腱断裂とリハビリ
A24: 当院にもアキレス腱断裂の既往歴のある方が数名、定期的なメンテナンスに来院しております。
みなさん仕事を持ちながら、1週間に数日ダンスのけいこ、発表会などにも参加されております。

臨床では、アキレス腱断裂後の身体の変化を、骨格の検査をしながら治療を進めて参りますので、身 体の現状が理解出来ると思います。

◎アキレス筋断裂で共通する事項は
○骨格のねじれ、関節のつまり、神経の流れが阻害されやすい
○下肢の変化、関節では股関節、膝、足関節、足指関節などに関節可動制限が診られます
○上半身の変化は、骨盤を中心に腰椎、脊柱、特に頸椎に関節可動制限が診られます
○歯の噛み合わせに変化、片側での咀嚼が多くなる
○断裂側の緋腹筋委縮により、歩行幅に差が出やすい(靴底の減り具合に変化)
○足関節の可動不足は、頸椎可動に関係するので肩こり(反射症状)
○左右仙腸関節の可動差が出やすいので、腰痛既往歴のある方は腰痛頻度が多くなる
○下肢長に変化がでます、骨盤の変化により受傷側は短下肢となりやすいです
○左右軸足のバランスが不安定になりやすい
○受傷側の恥骨が下がりやすい、内転筋が使えない、偏平足になりやすい、外反母指の進行
○ピルエットの時、バランスの左右差が出やすい
○受傷側に坐骨神経痛の症状が出る方もいらっしゃいます
○歩行左右バランスの微妙な差により、恥骨結合が(ゆるく)なり内転筋が使えない
※ゆるく…左右恥骨は真中に軟骨を挟(はさ)み結合されております。この部位が下肢の使い方、歩行バラ  ンス差により可動制限などが加わり、左右上下に変位固定して違和感(ゆるみ)を感じます。
 特に、同じ動作の繰り返し、椅子の足組、横座り、重量物の同側持ち、下肢の怪我などもゆるみの原因。  急激な強い力が加わった時は剥離骨折(はくり)、恥骨部へに直接の強打、急激な下肢可動で制限範囲を超えた時、引きはがされた様な激痛が伴なう(サッカー選手に多い)
 (内転筋の作用は、Q4引き上がらないのは恥骨ではないですか参照)

治療法
○頸椎を含む脊椎矯正により全身の関節可動を作ります。
○骨盤矯正で、恥骨、坐骨、腸骨を整え下肢長のバランスを整えます
○歩行バランスは、頭蓋骨にも影響を与えるので頭蓋骨矯正も含みます
○受傷後 、腹筋への負荷は大きくなります、強化は必要不可欠です
○恥骨結合(ゆるく)部位に頭蓋骨矯正で神経伝達で補強と改善をします

※ご自分で行うエクササエズは・・・
 受傷後もご自分で、ストレッチなどを行っていると思いますが、身体の可動が落ちたと気が付かれ  たら、ストレッチ時間を今までより長く行うか、何回かに分けて行い、負荷をある程度加える事が  改善方法ではあります。
 尚、治療など受診されている方は、定期的な受診をおすすめいたします。
 受傷した筋肉は、疲労度が早く(原因は、血行不良のため)筋委縮が起こりやすく、特に仙腸関節は、下肢長の左右差変化に影響を受けやすく、可動制限や痛み症状として出る事もあります。

 ※詳細は、治療時にご紹介させて頂きます。