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Q25: 膝の伸展とリハビリ
A25:  ダンスを始める前は「膝が伸びている」とか「伸びていない」などまったく意識した事がなかったのに、今では自分の膝だけではなく他人の膝も気になりストレッチを行っているが、具体的に効果は感じられない。
 けいこでも「膝を柔らかく」「柔らかく」といわれるが、その「柔らかく」が解らない。
 先輩の動きを観て「柔らかい」と解るが、自分ではどうにもならなく先生にお聞きして実践しても、具体的な効果は感じることが出来ない。
 先生方も、症状などがはっきり出ていれば、ご自分の経験から具体的な助言を言って下さると思いますが、この「膝の伸展とリハビリ」では、症状ではなく無症状(症状がなく、日常的ではない)なので、日々のけいこやそれ以外の時間を使って改善しないとなかなか前進しにくいと言われておりましたが、膝の伸展は膝部だけの作用ではなく全身の作用、特に骨盤部や脊柱の可動性が膝の可動に影響与えていることが、ポアントを履いての検査で、実証されております。

症例1
  ダンス経験のない方にトウ・シューズを履いて頂いてプラットホームで「立ってください」と言っても立てません、
 下肢の足首、膝、股関節、骨盤、脊柱など全身の関節部の強い「関節のつまり」が発症するためです。
  立位には関節の伸展が必要となります。

 症例説明
  トゥ・シューズを履いて立位する事により足首、膝、股関節の「関節のつまり」が発生して、膝を曲げて詰まりの負荷を
 緩和しております、膝を伸展させると関節の詰まりは強くなり、他の関節にも影響を及ぼします。

 ◎膝の伸展は
  ○ 甲出しに関係します  ○ 下肢のフロア押しに関係します
○ 足指先への神経伝達に関係します  ○ 股関節のつまりに関係します
○ 出尻りに関係します  ○ 上半身の引き上げに関係します
○ 下肢開脚、挙上に関係します  ○ ピルエットに関係します
○ かま足に関係します  ○ 腹筋の影響を受けやすいです

 ◎ダンスでの無症状は
  ・膝が伸びない。
  ・ターンアウトが出来ない。
  ・甲が出ない(甲出しには、全身治療が必要で、定期的な治療で改善されます。
         足の甲部中心の治療だけでは改善しません)
  ・前後左右開脚180°開かない。
  ・上半身の引き上げが出来ない。
  ・下半身の引き下げ(フロア押し)が出来ない。
  ・内転筋が使えない。

治療法
  上記の無症状を改善するには、原因である「骨格のねじれ」「関節のつまり」「神経の流れ」を改善する必要があります。
  原因部位を発見のためポアントを履いて頂いて、下肢ポジションのアップダウン、ピルエット、ジャンプ、アラベスク等
  で探します。
  今まで感じて頂けなかった関節の伸展を実感して頂けます。
  身体の筋肉は、「忘れやすい」という特徴がありますから使ってやらないと伸展能力、筋力、反射力は低下します。

 ※詳細は、治療時にご紹介させて頂きます。