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Q4: 引き上がらないのは恥骨ではないですか
A4: 恥骨引き上げ問題は、初心者からベテランダンサーまで苦慮されている部位ではないでしょうか。
○柔軟性に優れているダンサーは恥骨引き上げを理解されると、今までの限界を突破できるのではないかと思います。
○大人からダンスを初めたみなさんは、今ご自分の恥骨がどのようになっているか症状で判断出来ると思います。
○指導者のみなさんには、御自身の引き上げ理論に、この理論を追加して頂ければ今まで以上に理解して頂けるのではないかと思います。

 骨盤を構成している骨は、恥骨、坐骨、腸骨により構成されています。
 骨盤は身体の土台でもあり動作の軸ともなっており、基本的な動きはもちろん、ダンサーのパフォーマンスを左右する筋肉の起始部、停止部(附着部)となっております。
 恥骨は、その中でも一番耳にすることばです「引き上げて」「内転筋をつかって」「軸を作って」「下腹部に意識して」「ターンアウトよ!」いかがですか、これらのことばは恥骨に関与しております。

 今回は、引き上がらないのは恥骨ではないですかという題ですので骨盤と恥骨周囲筋の話となります。
 恥骨に付着している筋肉は、主に内転筋と言われる筋肉群で下肢に付着し下肢の運動や体幹軸を司っており、腹直筋と小腰筋と腹圧だけが恥骨を上方に引き上げをしております。

 ○恥骨に付着している筋肉群は
  ・腹直筋    ・短内転筋
  ・恥骨筋    ・長内転筋
  ・薄 筋    ・大内転筋

 ○恥骨が引き上がらないと
  ・下肢が挙上しにくい
  ・内股が使いにくくい、体重が下肢外側に乗ってしまう
  ・ターンアウトが出来ない
  ・膝痛の原因となることもある、特に内側痛
  ・足首や踵(かかと)の故障原因となりやすい
  ・外反母指なりやすい、小学生でも兆候が出ています
  ・巻爪になりやすい、小学生でも爪に兆候が出て来ます
  ・舟状骨の引き上げ不足(足のアーチ)で偏平足となりやすい
  ・パッセ、アティテュードの時、上げた足の保持が出来なく不安定
  ・アラベスクの時、足が上がらない
  ・アラセゴン等、前方、横方にも上がらない
  ・体幹軸の不安定、フロアを押せない
  ・ピルエットが完成しにくい
  ・ポアントで立てない
  ・膝がは伸びない
  ・甲が出ない
  ・腰痛の原因となりやすい
  ・「パ」のつなぎが出来ず不安定
  ・飛びものが出来ない
付着部前面図
 ○恥骨が挙がらない理由は
  ・腹直筋、腹斜筋、広背筋が弱い(運動姿勢が悪いと強化出来ません)
  ・骨盤部、下肢部の骨折痕あり(幼少時を含む)
  ・胸部、腹部の手術痕あり(幼少時を含む)
  ・内臓が下がっている
  ・歯の噛み合わせが悪い

 ○治療による改善方法は
  ・腹筋、腹斜筋、背筋の強化法をお知らせします
  ・内臓の引き上げで改善していきます
  ・横隔膜の引き上げで改善していきます
  ・胸膜、腹膜の引き上げで改善していきます
  ・恥骨矯正
  ・脊柱、骨盤矯正
 ※恥骨引き上げは、治療工程に含まれております

 ※詳細は治療時に、ご紹介させて頂きます