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Q6: アン・オーで腕が伸びない
A6: 両腕の挙上で、肩の高さ位までならきれいに肩も上がらず動けるが、両肩より頭部以上の挙上では両腕が伸展しにくく、肩が上がりバランスを失ってしまいます。
特に、ポアントの時の「アン・オー」はあまり好きではないという意見をお聞きしましたので早速解決方法を御伝いしなければと思い、臨床経験からその原因と改善方法を開示させて頂きます。

○ 両手を挙上する行動は、普通の上半身引き上げ状態にもう一段の引き上げを追加した行動です。
  引き上げ状態に余裕がないと両手挙上はもちろん呼吸にも悪影響を与えます。
○ 同じような問題でピルエットで、腕を胸元に挙げただけで回転に影響の出る方もいらっしゃいます。
  これは胸郭(肋骨、肩甲骨、胸骨、鎖骨)の可動不足と腹筋力不足が原因でです。
○ 横隔膜障害は呼吸制限を伴ない、浅い呼吸になりやすく疲労回復が困難となり 両手挙上にも影響します
○ 両手を肩以上に挙上した時は、頸椎と頭部引き上げが必要になります。

◎日々の稽古では
 ○ 腕を伸ばして…  ○ 肩を外に…
 ○ 脇を伸ばして…  ○ 肩甲骨を外に…
 ○ 胸元を開いて腕を…  ○ 背中を開いて腕を…
 ○ 指先を外に…  ○ 肩を上げない…
 ○ 肩甲骨から動かして…  

※このような注意を毎日の稽古で聞いていると思います。
 肩関節は、人間の関節の中で一番可動範囲が広い関節であり、一番脱臼頻度が多いのが特徴です。

◎アン・オーの腕の可動不足原因を上げてみました。
 ○ 骨格のねじれ、関節のつまり、神経の伝達不良  ○ ターンアウトが出来ていない
 ○ 骨盤と脊柱の引き上げ不足です  ○ 上肢挙上不足
 ○ 肋骨、胸骨、鎖骨の引き上げ不足  ○ 肩甲骨が上がると腕の可動は制限されます
 ○ 内臓全体の引き上げ不足、横隔膜の可動制限  ○ 肩の上がりを改善しにくい人は手首、肘に問題があります
 ○ 腹筋、背筋、腹斜筋の筋力不足  ○ 腕、鎖骨、肋骨の骨折、手術痕も原因となります
 ○ 軸の不安定  ○ 恥骨の引き上げ不足
 ○ 下肢のフロア側への押し不足  ○ 頭蓋骨のつまりが原因の方は頭痛が発症しやすい

◎アン・オー治療ポイントは
  ○ 骨格のねじれ、関節のつまり、神経の流れの改善
○ ターンアウト状態から骨盤の上半身は引き上げ、下半身の引き下げの改善
○ 腹筋、背筋等の強化改善(多種類あり)
○ 上肢挙時に肩甲骨の引き下げ改善○ 横隔膜障害の改善
○ 仙腸関節ターンアウト矯正で可動改善
○ 頸椎、腰椎、仙骨矯正で可動改善と引き上げ
○ 頭蓋骨矯正で頭痛改善と引き上げ
○ 顎の問題や歯の噛み合わせが原因のときもあります(治療対象です)
○ 骨折痕、手術痕があると引き上げ、引き下げには時間を要することもあります
○ 内臓引き上げ
○ アン・オーにつなぎの「パ」が入る時は、更に丹田強化が必要です

※ ポアント使用で、アン・オー完成には筋力と柔軟性が必要となります
引きあげ図(前面)
 ※詳細は治療時に、御紹介させて頂きます
上図をクリックで背面表示されます