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Q7: 甲出しのためのメカニズム
A7: 足の甲をもう少し出したいと願うのは、ダンス経験者ならどなたでも思うのではないでしょうか

今まで甲出し治療など経験された方もいらっしゃると思いますが、効果の程はいかがでしたか?
治療後は多少甲に変化が出てくると思いますが、数時間後は戻ってしまうのではありませんか?
ポスター、写真などで「甲部」が最大出ている身体を観ることがあります。臨床でも理想の形状をしているダンサーを診る事があります。
その身体を検査すると共通項がたくさん発見されます、個人差はもちろんありますが、これから「甲高」に挑戦しようと言う思っていらしゃる方は、まず初めに共通項に挑戦してみはいかがでしょうか。

◎甲出しの基本的共通項とは
 ・身体は硬いが、先天的に甲が高い(例外)
 ・上半身の引き上げ、下半身の引き下げが出来ている
 ・頚椎の可動が大きい
 ・仙腸関節の可動がある
 ・足関節の可動が大きい、アキレス腱の伸展がポイントになります
 ・肩甲骨の可動が大きい
 ・日常的に重量物を持つことが少ない
 ・膝の伸展(逆反り)があり柔軟である
 ・腹筋(特に丹田部)のサポートがしっかりしている
 ・股関節のつまりが少ない(左右前後開脚が180以上開く)
 ・ターンアウトが出来ている
 ・恥骨の引き上げが強い

◎治療ポイントは
 ・「骨格のねじれ」「関節のつまり」「神経の流れ」の改善
 ・足関節だけの治療では、すぐ元に戻ってしまいます
 ・甲出しが出来ている方々は、全身の柔軟性が高いため、甲出し治療においても全身治療が不可欠
 ・頚椎は足関節を含め、足の骨1つ1つに影響します
 ・脊柱も足関節可動を良くするのに大切な部位です
 ・膝の最大伸展と可動性の改善が甲出しにつながる
 ・仙腸関節ターンアウト矯正による改善
 ・腹筋、背筋を数種類行うことが必要

【図の説明】
◎日々のエクササイズは全身のストレッチです
 人間の身体の筋肉は遠心性神経により運動作用が起こります
 正常な運動作用は筋肉、骨格も含み、足の方向はストレッチ方向です

◎身体の筋肉、骨格が矢印方向へ伸展されると
 ・「骨格のねじれ」「関節のつまり」は発症しにくい
 ・筋肉の緊張を小さくする
 ・関節可動を大きくする
 ・傷害を予防する
 ・疲労の改善が速い
 ・神経伝達が速くなり、強くなる
 ・血液、リンパの流れが良好となる

総論
直接甲出し治療は行いません。
長期的(定期的)な治療で変化は望めますが、ご自分での努力も必要となります。

※感覚としては膝が逆そり(入る)の感じ、股関節のつまりが大きな原因です。
この部位の治療が重要で、未解決のままでは甲部への影響はでません。(骨盤引き上げです)
<足側面図>
甲出し治療
足側面図
<足前面・背面図>
甲出し治療
足前面・背面図
  ※詳細は治療時に、御紹介させて頂きます。