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Q9: | ピルエットを作るメカニズムは | ||
A9: | 今回はピルエットを作るメカニズムはということでリクエストに答えるかたちとなります。 当治療院では、Youtube等で見かけるダンサーのピルエットまで回転しなくとも2〜3回位を目標に治療メニューを作成しております。 回転数が多くなると筋力、バランス等が重要となりますが基本は2〜3回々転の延長と考えて下さればよいと思います。 ◎当院のピルエット完成までの治療法です。 (モデルは数年間のダンス経験者一週間に1〜2回の稽古数、身体の柔軟性は普通に硬い) 1)ルルベ立位状態で上半身の引き上げ、下半身の引き下げを検査しバランスの改善を治療にて作ってまいります。 バレエ、コンテンポラリー、ジャズダンス、アルゼンチンタンゴ、サルサ等の踵(かかと)を高くするダンサーには ポアントを検査に使用させて頂きます(ポアントを初めて履くという方が大部分です)。 ポアント立位状態で検査、この段階で問題となるのは腹筋、背筋の強さがポイントとなります。 その部位の強化法を行います。(腹筋、背筋等で従来の強化方法では恥骨は引き上がりません、恥骨が引き上がらないと 軸はできません、恥骨は内転筋に関与し、内転筋は軸となります。) ◎ピルエットの軸がうまく捕れにくいのは、潜在的にあった身体のねじれが回転により 遠心力として働き拡大されバランスを崩すからです、コマの回転と同じです。 関節のつまりも、回転により軸に体重が集中し関節つまりがより強くなり神経伝達を 阻害します。 神経伝達の悪い部位の筋肉は身体を支えるのが弱くなり軸が捕れないのです。 ◎これら骨格のねじれ、関節のつまりを治療にて改善後、その部位に神経の供給が不可欠です。 2)片膝をフリアに着地して、その姿勢で回転を1〜2回してして頂き、上半身、下半身のバランスチェツクをして 改善が必要な時はその時点で部分治療を致します。 3)ドミ・ポアントでのピルエット検査、ここではもう一段上位の検査をして行きます。 ターンアウト、パッセ、アラセゴン、アラベスク、アチュチュード等をして頂き検査、治療となります。 ここまでの改善で、バレエ、ジャズダンス、コンテンポラリーダンス、フラメンコ、アルゼンチンタンゴ、競技ダンスでは 少し使えるようになります。 4)バレエではさらにポアントにてピルエットをして頂き検査、治療と改善を進めてまいります。 改善部位は骨盤部、股関節部、膝部、足首部をさらに検査と治療を行います。 ・アン・オーの姿勢でピルエット。 ・高い位置でのパッセでピルエット。 ◎ピルエットでこんな症状はありませんか? ・ピルエットに入る時、身体全体が片足に乗らないのは骨盤の引き上げ不足です。 引き上げ不足でも、片足に乗れる方も沢山いらっしゃいますが着地のときバランを崩しやすいです。 ・肩が上がりやすいのは骨盤の引き上げ不足と脊柱の関節つまりです。 ・深呼吸が出来ないは横隔膜の動きに関係します。 ・恥骨が引き上がっていないとパッセの保持と下肢内転筋が使えない。 ・下肢内転筋が使えないと軸ができません。 ・足のアーチが最近少なくなったり、偏平足は軸を捕りにくい。 ・足首、踵(かかと)の問題やアキレス伸展に問題があると軸は捕りにくい。 ・下肢骨膜炎、疲労骨折があると軸はとれません。 ・腹部手術痕、骨折痕のある身体は筋力強化が必要となります。 ・腰椎の問題でバランスを崩す方もいらっしゃいます。 ・片足に乗った瞬間、膝から折れるようになってしまう方は、股関節、膝、足首の関節つまりが問題となります。 ・片足に乗った時、着地の時、足首より折れるようになる方は、腹筋、頸椎に問題があります。 ・かま足、捻挫後遺症、最近アーチが低くなった方は、恥骨、頸椎に問題あります。 ・着地の時、足首が「ドサット」と急に着地してしまうのは、頸椎、腹筋に問題あります。 ・引き上げも完成、軸足も完成しているのに一回の回転がやっと回る方は下部腹筋のもう一段上の強化が必要です (糖分の摂りすぎ)。 ・足指に神経伝達が悪く日常歩行でつまずくことが多い方は、パッセの姿勢で引き上げ不足になりやすので 正しい腹筋が必要です。 ・ポアントで立って、パッセ状態からの回転は出来るが、ポジション(ア・ティール)からパッセで立つと回転出来ないのは 、股関節、膝、足首、足指に問題があります。 ・アン・オーの未完成の方は、頭蓋骨、胸部に問題あり、回転しにくいです。 ・大腿骨(ふともも)の関節が詰まっている身体は回転しにくいです。 ・パッセの上げた足の大腿骨が詰まると回転しにくいです。 ・歯の噛み合わせに問題があると、上記全部に該当します(神経伝達) (歯に問題があっても筋力で回る方もおります。) ※身体の状態が良好な時、シューズに関係なくある程度回転は出来ます。 ※すべての動きには理由があります、骨格のねじれ、関節のつまり、神経の流れがその理由です。 このダンサーはピルエットがとても苦手で、1回の回転がやっとでそれも着地時は「ドサッ」と着地してしまい、 常に不安定な姿勢になっておりました。 左右足の中足骨部の骨折痕、疲労骨折痕がポアント及びピルエット姿勢を苦手にしていたのです。 ・その他の症状 足の舟状骨、立方骨等の引き上げ不足で甲出しにも影響が出ておりました。 ポアントでルルベの姿勢での引き上げ維持が出来ない、恥骨が下がってしまうから。 パッセの足が前方に入りやすい、恥骨が下がると挙げた足位置をキープ出来ないアラベスク等も同じです。 症状に出ないが股関節の詰まりは検査で発見されました。 骨格のねじれ、関節のつまり、神経の流れを強化 頭部、胸部、内臓、骨盤の引き上げ 腹筋、腹斜筋、背筋、筋力強化 横隔膜正常可動 股関節詰まりは大きなポイントでした 歯の噛み合わせに問題がありました 糖分の摂りすぎのため内臓への負担が大きく引き上げに時間を要しました
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