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Q11: 足首の痛みが治らない
A11: 症例1
<25才ダンサー>
1年位前けいこ中転倒して右足首捻挫発症、レントゲン撮影等は骨に異常なかったので固定程度の治療で舞台を終えました。
その後、足首の痛みはけいこ時に発症するが日常生活では少し気になる程度でした、最近歩行でも痛みを感じるようになり、特に階段の昇降時、外くるぶしより下部に痛み、アーチ部には痛みとアーチに左右差が出て来ました、右足アーチが低くなり偏平足になったように思われる。
ピルエットの時バランスが悪くなってきました。

その他の症状は
○捻挫側の下肢軸でバランスが捕れない。
○右股関節を最大屈曲し大腿部を腹部に近付けると足の付け根(股関節)が痛い。

マッサージ、整体、その他を受診し、治療後は痛み消失するが2日後には再発してしまう。

◎ダンサーの捻挫の原因は多種条件で発症しますが、痛み等が長期化するときは
 ○骨折がある時(疲労骨折含む)
 ○慢性疲労状態の時
 ○栄養状態が悪い時
 ○筋力が弱い時
 ○靭帯損傷の時
 ○腱損傷の時
 ○筋損傷の時
 ○骨膜炎の時

治療法
 ○骨格のねじれ、関節のつまり、神経の流れが重点となります。
 ○仙腸関節の左右バランスを整え下肢の長さを調整しました。
 ○筋力の強化により骨盤部の引き上げを強く作りました。
 ○歯の噛み合わせ調整のため頸椎、頭蓋骨矯正をしました。
 ○腹筋、腹斜筋、背筋、の筋力強化により恥骨を強く引き上げました。
 ○恥骨を起始(附着部)にしている恥骨筋、短内転筋、長内転筋、大内転筋、薄筋に神経伝達を強くして
  内転筋を使える筋肉に変えました(恥骨の引き上げが強くなると前後左右開脚は大きくなります)
 ○骨盤全体は引き上がり右下肢軸も安定したが、踏み込んだ時や着地の時に捻挫部位に痛みが残りましたが
  数回の頸椎矯正で消失しました。
 ○右足アーチの下がり(偏平足)は舟状骨が下がって来ました。原因は体重が小指側(外側)に掛ったからで
  骨に問題あります、舟状骨が元の位置に戻るには数回の治療と腹筋強化が必要です(Q22参照)。
 ○ピルエットの完成には時間は掛りませんでした、捻挫以前にある程度出来ていたからです。
  頸部矯正で足関節改善、頭蓋骨矯正で引き上げを強くしました。
 ○歩行中の痛みでは、強く踏み込んだ時に出やすい、階段の下降中、座位より立位時の踏み込み、
  大きなジャンプの着地時の時です、頸椎矯正を数回で改善しました。

 ※捻挫を長期間患っていたので全体のバランスが整うのに時間を要しました。
  改善後も3〜4週に一度のチェツクを入れるのはベストです。


 ※詳細は治療時に、ご紹介させて頂きます。